二つ星
ふたご座の明るい二つの星「カストル」と「ボルックス」のことを二つ星という。
ボルックスがオレンジ色、カストルは白色なので金星・銀星ともいわれる。
また、二つ並んでいるため「蟹の目」「猫の目」「目玉星」などの呼び方もある。
もともとの神話では、二つの星は兄弟だったので「兄弟星」ともよばれ、そこから日本では「五郎・十郎」とも呼ばれた。
「五郎・十郎」とは、鎌倉時代の敵討ちで有名な曽我兄弟の五郎、十郎のことだ。
江戸時代になって、歌舞伎で人気を博し、ヒーローのような存在となった。
さまざまな異称があるということは、それだけ親しまれてきたということだ。
そばにいて仲良く輝く二つの星を人は長きにわたって見つめてきたのだろう。
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