大阪桐蔭の連覇を食い止めるために
大阪桐蔭は、「負けない」チームだ。
エース徳山が安定しているし、四死球は極めて少ない。ワイルドピッチも望めない。
内外野のエラーもほとんど出ない。打撃は上位下位、むらなく打てるし、1番から6番までは長打が怖い。
こんなチームに勝つことは至難の業だ。だから春夏連覇が有望なのだが。
智辯和歌山が大阪桐蔭に勝つには・・・
初戦を見る限り、徳山の球速は140㎞ちょっと、しかし、常時出る。けど、バットに当たらない球速ではない。智辯和歌山の打者なら、きわどい球をファールで逃げられるのではないか。ファールで粘っているうちに、徳山も人間なので、甘いコースに球が行くこともあるかもしれない。その球を何とか痛打してほしい。
もっと大事なのは、ボールになる変化球に手を出さないこと。徳山の変化球は鋭い。ストレート、変化球ともボールの見極めがうまくできたときに勝機が生まれるような気がする。
もちろん前提条件として、智辯和歌山側がミスをしないこと。投手の四死球、野手のエラー、外野のジャッグル、ベースカバーの遅れなどをやらないことも必須条件といえる。
それと、甲子園で外野手のバックホームが高く浮く場面をしばしばみる。強肩を見せたいのかもしれないが、ワンバンでキャッチに矢のようなストライク返球をしてほしい。
投手は、甲子園ってストライクゾーンが少し広めなので、低めにボールを集める、内外角低めに投げ分ける、変化球も低めに落とす、たまに高めに釣り玉、ストライク先行等を実践できれば、十分勝負できると思う。根気強く、低めを突くことだ。配球は蔵野のリードがよいので、キャッチに任せるとよいと思う。
平田投手のセットだと走られるケースが出ると思うが、ランナーを気にしすぎて暴投したり、それよりも甘いコースに球が行って長打を食うことの方が心配だ。
セットを長めにすることと、セットの時間を少しずつ変えながら、打者に投げたり、けん制を多めにして前に投げるときはしっかり投げることを心がけてほしい。
それと、黒原、平田は打者としても優秀なので、徳山が一番警戒していないのが8番、9番だと思うので、8番は粘って球数を投げさせる、9番は初球からヒットするつもりで甘い球を見逃さないでほしい。
次が最大のヤマなので、しっかりと戦ってください。