準決勝の韓国戦を取りこぼして3位に終わったが、プレミア12で個々の実力は十分あることが分かった。
メジャーという視点からは、投手に逸材がそろっている。
大谷(日ハム)は、メジャーでもエースとして君臨できる資質を持っている。
前田(広島)は安定した投球が評価される。ダルビッシュや田中ほどではないが、メジャーでもそこそこやれるのではないか。
意外な側面が見られたのは則本(楽天)。プロ野球では先発一本だが、プレミア12でリリーフとして登板して、十分に適性を見せた。スピードもマックス157㎞で、これまた、メジャーですぐさま活躍できるのではないだろうか。
ほかにも武田(ソフトバンク)の速球と落差のあるカーブも魅力的だ。菅野(巨人)は球団が離さないのではないかと思われるが、力を見せつけた。
一方、打者のほうは、イチローと青木以外、いままでメジャーで活躍したケースが少ないだけに評価が気になるところだが、意外にも評価された選手たちもいた。
筆頭は筒香(横浜DeNA)。体格からしてもメジャー級だし、長打力だけではなく、状況に応じて逆方向にも打てる器用さと勝負強さがあり、注目を集めた。
中田(日ハム)も、振り切るスイングスピードはメジャー級で、中田は大会を通じてホームランを打った時も、タイムリーのときも表情を崩さず、その姿を見ていると、中田がプレーしたいのは侍ジャパンというよりもメジャーなのだという雰囲気が伝わってきた。
坂本(巨人)の攻守に渡るプレーも評価されたはずだ。
意外に評価が上がらなかったのは山田(ヤクルト)。守備に難点があると指摘されていたが、これはプロ野球でもそうであり、ショートからサード、それからセカンドと守備位置がかわっていったのは、スローイングや捕球に不安があるためだ。
いっそ、外野にコンバートしたほうが、将来メジャーを見据えているなら功を奏するのではないだろうか。
今回欠場したが、柳田(ソフトバンク)の評価も非常に高いものがあった。
メジャーを模索する松田(ソフトバンク)はこの後の6番手につけていると思われる。